医療保険 ガイド
医療保険の比較サイト医療保険の手順
ポイント① 予算をたてる。
もし入院したら入院中の家族の生活費も含めて、全部でどのくらいの金額が必要になるのでしょう。適正規模の医療保険を見つけるためには、もし入院したらいくら持ち出し金額がどのくらい必要になるかを考える必要があります。入院中に確保できる収入、入院に関する費用、入院中の生活費などから考えてみましょう。
入院中に確保できる収入
あなたが入院したときにも確実に確保できる収入はありますか?実際に思い浮かべてみてください。サラリーマンであれば、病気やケガの療養のために仕事を休んで給料が支払われない場合、健康保険から傷病手当金が支給されます。傷病手当金の額は、休業した日1日につき標準報酬日額(※)の6割です。自営業やフリーターなど、国民健康保険に加入している方は傷病手当金の支給はありません。あなたが入院することにより、収入が途絶えてしまうというのであれば『確保できる収入』はゼロということになってしまいます。
※標準報酬日額:標準報酬日額は傷病手当金や出産手当金などの額を計算するためのもので、標準報酬月額を日割りしたもの。標準報酬月額は給料や諸手当などの月額を1級・98,000円〜39級・980,000円のいずれかにランクづけしたもので、健康保険の保険料を計算するもとになる。
入院に関する費用
入院に関する費用には、医療費や入院中の食費、差額ベッド代、雑費などがあります。
・医療費
あなたが実際に負担しなければならないお金です。つまり自己負担上限額です。健康保険組合に加入している方は、通常の自己負担上限額の計算式ではなく健保独自の附加給付として、たとえば「1カ月に2万円を超える医療費は還付」といった制度があります。 ご自分の健康保険組合にお問い合わせ下さい。
・入院中の食費
入院中の食費は1日780円です。30日分として23,400円です。
・差額ベッド代
差額ベッド代とは、治療上の必要性がなく、患者本人が特別療養環境室を希望する場合に発生する費用です。
・雑費
入院中に使う寝巻きやテレビ代、雑誌、入退院時の交通費や家族の交通費など。小さなお子さんがいる方はベビーシッター代がかかるかもしれません。
・入院中に確保すべき生活費
あなたが入院している間にも必要となる生活費です。例えば・・・あなたの家族の生活費・住居費・光熱費・車の維持費やローン・保険料などです。
■ポイント② 給付金日額を決める
給付金日額を決めるにあたっては、入院に関する費用だけを見積もればいいというわけではありません。もちろん入院中にも生活を維持するために様々な経費がかかります。住宅ローン支払いやお子さんの教育費負担がある人は、それらの金額も織り込む必要があるでしょう。
自営業の方はサラリーマンのような傷病手当金の支給はありません。入院すると営業がストップしてしまい、全く収入が途絶えてしまう方もいるでしょう。また、営業は続けるにしても、アルバイトを雇わなくてはならない場合、そのための費用も見込んでおく必要があります。
・入院時の1カ月あたりの持ち出し金額→プラスの場合
入院時の1ヶ月あたりの持ち出し金額がプラスになった場合は、さらに貯蓄を増やすことがオールマイティ保険を自分自身で創り出すことにつながります。ただし、将来貯蓄を取り崩してしまう可能性や、何らかの事情で貯蓄が増やせなくなる、転職をするといった不確実性を考えると、日額5,000円程度の入院保障を最低限準備することをお勧めします。あとは、将来に対する健康面の不安や医療費の不安の度合いに応じて特約などをプラスしてみてください。
・入院時の1カ月あたりの持ち出し金額→マイナスの場合
マイナスになってしまった場合は、1カ月あたりの持ち出し金額を30日で割ってみてください。その数字を入院日額を決める際の参考にしましょう。5,000円未満の人は、とりあえず入院日額5,000円程度にしてはどうでしょう。それ以上の人は、大体その数字に近い入院日額に設定してみましょう。ただし、あまり高額になると、保険料負担のために貯蓄が増えず、入院以外のリスクが疎かになってしまう可能性もあります。入院はしないけれど医療費がかかるということも十分考えられますので、すべてを保険で賄うのではなく、保険と貯蓄を組み合わせて準備することを考えてもよいでしょう。
例えば、算出した数字が「-30万円」で1日当たり1万円が持ち出しになると仮定します。1万円のうち5,000円を入院給付金で、残りの5,000円を貯蓄で賄うという方法です。貯蓄が増えるまで不安であれば、当面は日額1万円の保険に加入しましょう。そして、貯蓄が増えた時に減額するというステップを踏むのもよい方法でしょう。保険料負担で貯蓄が増えないという事態は避けたいものです
■ポイント③ 保険期間・1入院限度を決める
保険期間や1入院限度を長くすれば保険料は高くなります。できれば、どちらを優先させるかを決めたほうがよいと思われます。医療制度は平均入院日数を短縮する方向に動いています。1入院限度は短くてもよいから保険期間が途切れない安心を得たいという人であれば、1入院限度が短くて保険料が割安な終身医療保険を選ぶとよいでしょう。ただし、医療制度は変化します。現時点での医療保険が何十年も有効であるかどうかはわかりません。実情に沿わなくなったら見直しをすることを前提に加入しましょう。
現時点で貯蓄が少なく、長期入院という事態になったら不安という人なら1入院限度が長く、10年とか60歳までといった定期医療保険を選ぶとよいでしょう。ただし、保険期間が終了するときまでに、医療費に充てられるだけの貯蓄を準備しておくことが大事になってきます
■ポイント④ 状況に応じた見直し
ポイント①では、入院した場合に1カ月あたりの持ち出し金額がいくらになるかを考えてみましたが、これは現時点の状況で計算した金額です。ですから貯蓄が増えたり、家族構成や年齢構成が変わったり、収入が変わったりすることにより、リスク度は変化するものと考えておいて下さい。当然それに伴って、加入している医療保険も見直す必要が生じます。
また、あなた自身の変化だけでなく、医療制度の変化も忘れてはいけません。現時点で販売されている医療保険は、今の制度を前提に開発されています。医療保険の保障内容が時代にそぐわなくなれば、貯蓄をメインにするとか、新たに有効な商品が販売されていればその商品に切り替えるといったことが必要となってくるでしょう。有効な商品が新たに販売されたとしても、健康状態が悪くて加入できないとか、保険料支払いがキツイとなれば切り替えは難しいでしょう。今の医療保険に多くのお金を費やして将来の経済的ゆとりを失うことは避けなくてはなりません。
